「ナンバ」で走ってみた

ある日、ふとしたことでyahooの辞書を見ていると、「ナンバ走り」なる言葉が載っていた。何の流行語かと思って調べてみると、右手右足、左手左足を同時に出すような感覚の走り方で、古来日本人はこうして走歩行していたらしいとある。さらには、陸上短距離の末續選手が導入して成果をあげたとも言われているらしかった。

武術家の甲野義紀という人が提唱者で、ひねったりふんばったりしない、日本古来の身体操法を研究しているらしい。最近興味を持ち始めた「ゆる」にも通じる部分があると思い、興味深かったのでいろいろ調べてみると、桐朋高校のバスケ部がナンバの動きを取り入れて好成績を上げているなどという記事が目に入った。

細かいことは分からないがとにかくやってみるしかないと思い、トレーニングジムのランニングマシンで試すことにした。速度は歩く程度にして、手の振りを通常と逆にしてみる。

・・・ぎこちない以外に何が違うのか分からない。

そこで今度はゆっくり走ってみることにした。が、タイミングが合わない。試行錯誤した末、片側の手足だけ意識して、足が着地すると同時に手を引き下げるようにするとうまくいくようになった。腕や手は今までのように前後に振るより、タイミングをとる程度でダラリとしていた方が走りやすかった。

こうしてしばらく走って気づいたのだが、とても呼吸がラクになった。いつも心拍計をつけて走っているのだが、いつもと同じ程度の心拍なのに苦しいと思わなくなった。こうなると多少ペースを上げても平気で、いつまでも走っていられそうな気さえした。

たかが前後の腕の振りを変えただけでこんなに違うものになるのか、にわかには信じがたかったので、それ以来ジョギングするときはこの走りをすることにした。やはり呼吸が楽なのは確かで、その上走るペースも上がったようだ。いつも1時間弱かけて走るコースを、明らかに5分以上短いタイムで回っている。

今まではジョギングとサイクリングを交互にやっていたのだが、今は走ることが楽しくなってきてジョギングしかしていない。今度は短距離で普通の走りとの比較をしてみたいと思う。秋に向けての目標は、町民運動会のリレー選手だ!?

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