ヘリについて本気出して考えてみた<問題と対策編>

前編ではヘリに対する熱い思いを書き綴りました。今回は技術的な話に移りたいと思いますが、サブロク当たり前の現在、回るテクニックについてはいくらでも情報を入手できるので省略します(リクエストでもあれば別ですが)。ここでは、ワタシが現在抱えている問題について書きたいと思います。

問題とはズバリ、

コースでヘリができない。ウヒャ

そうです。生涯回転数を上げるために血道を上げ散々回り倒した結果、回転力は高まり軸も安定しました。しかし、コース内でエア台に進入した途端、軸は崩れ回転は止まり、念力(?)に頼って回り切ることもしばしば。テーブルトップでは造作もなく回れるのに、どうしてでしょうか。

一番の違いはテーブルとエア台の傾き、Rの差だと考えます。一般にテーブルではRが緩く、踏み切りしなくても回転を始めるタイミングさえ合わせれば、(高さは出ませんが)スムーズに回ることができます。

一方、エア台ではRがキツく、タイミングを合わせただけではテールがリップに引っかかることが多々あります。ツインチップの板を履いた場合は成功率がグンとupしますが、これはストレート形状の板に比べてテールが雪面の抵抗を受けにくいためと思われます。

では、どうすればテールが引っかかる悩みを解消できるのかという話になりますが、2つあるのではないかと思っています。

アヒャ( ・∀・)テールを引っかけないための対策(・∀・ )ウヒャ

その1:しっかり踏み切る
その2:引っかかっても止まらない回転力を作る

その1:しっかり踏み切る
以前、サブロクやフリップの美しい張さん(仮名)に「エア台でヘリってやりにくくないですか?」と聞いたことがあるのですが、「テーブルと大差ないですよ」という回答でした。

張さん(仮名)の技術が卓越しているといえばその通りなのですが、ヘリでもしっかりと踏み切るところに違いがあると考えます。踏み切りができれば回転を始動する際に板への雪面抵抗も減るわけで、Rがあっても引っかかりを感じなくなるのではないでしょうか。

となると、あとはひたすらサッツ練習すればよいということになるのですが、棒ジャンでさえうまく踏み切れていないので道は険しそうです。何のワザをやるにしてもサッツは避けて通れない道なのでこの際しっかりやることにします。

ポイントは、エア台進入でのヒンズースクワットばりの低姿勢(ヒンズー)と、踏み切り時に骨盤・股関節以下を棒状に安定させるための「ケツに1万円札をはさんだような」臀部の引き締め(ユキチ)、すなわち「ヒンズー・ユキチ」であると言われています(どこでだ?)

その2:引っかかっても止まらない回転力を作る
引っかかるならそれ以上の力で回れば良い、「押してだめでも押し破る」ロボコン精神です。と書くと乱暴すぎるのでもう少し説明を。

今のやり方で困っているのが、回転始動の際に板への雪面抵抗が強いため引っかかるということでした。これは、回転力を上体(さらにいうと腕)で作っているため、足元で回転を止める力に逆らいにくいのが原因の一つではないかと思います。となると、回転力を作る部分を板に近い下半身に持ってくれば回りやすくなるのではないかということになります。

昔のビデオで、セルゲイ・シュプレツォフが「ヘリコプターには上半身から回す方法と下半身から回す方法がある」と言っていました。当時は「何言ってんの、このヒト」と思っていたのですが、最近になってようやく意味が分かりました。

昨季NHK教育のテレビスポーツ教室でモーグルをやっていたのですが、高野全日本ヘッドコーチがこのように言っていたのです。
「回転力は腕ではなく、お尻でつけること」
「上体で回転力をつけるのではなく、腰から。お尻が回るイメージで」
ドミニクコーチは、後から回転する手だけをお尻と一緒に動かす(=引き手は動かさない)と言っていました。

Σ(゚Д゚;エーッ!
自分が意識している事とまるで違う事にショックを受けましたが、これをマスターすれば踏み切りが少々まずくてもイケるのではないかと思っています。

早く雪上で実践してみたいものです。結果?今季中に出しますよ!?

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